2013年11月13日水曜日

勉強できる人と研究できる人の違い

話をしていて何とはなく感じたことを。

よく言われることだけど、勉強ができる人と研究ができる人は特徴がかなり違う。自分の感じた差異の中で重要だと何となく思っているのは、「主観的か客観的か」の違いだと思う。経験上(といっても数年だけど)、先輩、同期、後輩と学生を眺めてきて思ったのだけど、成績が良くて研究がいまいち進捗しない学生の特徴は、主観的だということ。まあ、主観的でも研究できる人については、たまたま彼等の主観が客観的に要求されていることとマッチしているだけなのかもしれないけど。

主観的な人だと、自分が理解して自分の中で納得したいので、割と教科書を読み込んで、突き詰めていく。だから、当然、試験では高得点を取れる。しかし、研究は、客観的な観察が必要だと思う。だって、今どんな問題があって、それを解決するために何が要求されてるかなんて、客観的に考えないと分からない。主観的に考えて分かる人は、その問題に実際に直面した人。でも、研究目的となる事例に実際に自らひっかかってそれを解決できるかというと、必ずしもそうではない。だから、主観的に過ぎる人は、何が問題なのかは何となく分かるんだけど、じゃあ、どういったアプローチでどう解決に持っていけば良いのかが分からない。

客観的な人だと、ある問題の周辺を調査し、その中から類似点を捜す。そして、適していると考えられるものから順に試していく。そして、試していく中で、さらに客観的な観察を重ねて、徐々に正解に近づいていく。主観的だと、試していく中で、俯瞰して周辺を見れないので、類似点や関連性について見落としがちだ。

結局は、言い古されているかもしれないけど、研究をしたいのなら、客観的に物事を観察できるようになろうということ。 別に研究に限らず、客観的に考えるということは、接客業や営業でも大事で、要は、相手の立場や色々な視点で考えるということ。これができないと、顧客の要求を満たせないので、お金は稼げないのではないかと思う。主観的な人で稼げるのは、本当にその分野の要求と主観的な要求がマッチした人で、そういった人は、どんどん深く掘り下げていって、大きな成果を残す。でも、そういった人は稀で、基本的には、客観的な分析と試行があってこそ、研究が地道な進歩を得ると思う。

駄文でした。

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